Windows 10 をタイムサーバー(NTPサーバ)にする手順

2020年3月18日

社内のサーバーには、基幹システムなどインターネットにつながっていない(つなげたくない)サーバーがたくさんあると思います。
そんなときに、インターネットにつながっているWindowsのパソコンをタイムサーバーにして時刻を合わせると便利です。
このページでは、私が社内でWindows10をタイムサーバーにしたときの手順を備忘録として記載しています。

<目次>

レジストリーの修正

レジストリ エディターを起動します。
[ファイル名を指定して実行]で regedit と入力してOKをクリック。
下記の2か所を修正します。

1)1つ目
レジストリ エディターの
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpServer]の[Enabled]を開きます。

<値のデータの箇所>
「Enabled」 となっているところを「1」にします。

2)2つめの修正
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\Config] の [AnnounceFlags] を開きます。

<値のデータの箇所>
デフォルトでは「a」が入っています。それを「5」にします。

ポートの解放

Windowsのファイアーウオールの画面で、ポート(UDP123)を開放します。
手順を以下に記載します。

1)「コントロールパネル」⇒「システムトセキュリティー」⇒「Windowsファイアーウオール」の画面を表示。
2)左側の「詳細設定」をクリック
3)「受信の規制」の中に「新しい規則を作ります」
4)ポートを選ぶ
5)『UDP』を選び『特定のローカルポート』に『123』を入力する。
6)接続を許可する
7)プロファイルは、全て選択する
8)この規則に任意の名前(NTPなど)をつけて保存する

w32timeサービスを立ち上げる

w32timeがインターネットから時刻を取得するプログラム本体です。

1)コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げる。

2)いったん停止する

net stop w32time

3)起動する

net start w32time

以上で完了です。

Windowsが再起動したときに、w32timeが自動的に起動するようにサービスとして登録するといいです。

あとはタイムサーバーのクライアントから、このタイムサーバーに接続します。

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