AIXをタイムサーバー(NTPサーバー)と同期させる方法

2020年6月5日

病院や企業の基幹システムなどは、ウィルスの脅威からデータを守るためインターネットに接続されていない閉ざされた社内LAN(ローカルエリアネットワーク)にあるものです。
そのようなインターネットに接続されていないサーバーの時刻を合わせたいときなどは、別にタイムサーバーをたて、そのサーバーと接続して時刻を合わせる方法があります。

この記事では、AIXを別途たてたタイムサーバー(NTPサーバー)と接続する方法をご紹介します。

AIXをタイムサーバーと接続させるためには、xntpd デーモンを起動する必要があります。
xntpd デーモンを起動させるためには、接続するタイムサーバーの情報をコンフィグファイルに記述しておく必要があります。

<目次>

コンフィグファイルの設定

(1)xntpd デーモンのコンフィグファイル

/etc/ntp.conf

(2)コンフィグファイルに下記の1行を追加する

server 192.168.1.16(タイムサーバーのIPアドレス) minpoll 6 maxpoll 10

server:
同期時刻合わせをするタイムサーバーのIPアドレス

minpoll / maxpoll :
時刻同期合わせをタイムサーバーに問い合わせする間隔。
ビット数で指定する。最小値は4(16秒)。
デフォルトはminpollが6(64秒)でmaxpollが10(1024秒)。

xntpd デーモンを起動する

次にxntpd デーモンを起動するためには、以下のように入力します。

startsrc -s xntpd

xntpd デーモンを停止するには、下記のように入力します。

 stopsrc -s xntpd

タイムサーバーとの接続状況を確認する方法

xntpdデーモンが起動しているかどうかはPSコマンドで確認できますが、タイムサーバーとの接続状況は以下のコマンドを入力します。

ntpq -p

外部NTPサーバが192.168.1.16 の場合、IPアドレスの左側に“*”が表示されていればOKです。

remote 

refid 

st 

t 

when 

poll 

reach 

delay 

offset 

disp 

 27.127.1.0 
*192.168.1.16 

127.127.1.0 
10.0.50.31 

9 
4 

l 
u 

10 
3 

64 
64 

77 
77 

0.00 
15.93 

0.000 
25291.0 

385.01 
377.11 

 

SYSLOGでの確認

もしSYSLOGデーモンを起動していれば、実際にAIXの時刻が調整されたときは、SYSLOGに時刻を調整した旨の情報が書き込まれます。SYSLOGはさまざまなログを収集できるので、起動しておくとシステムの重大エラーやワーニングが発生したことを検知できるのでおすすめです。

>>SYSLOGを起動する方法

おまけ

xntpd デーモンが自動的に起動されるようにする

AIXを再起動した時に、xntpd デーモンが自動的に起動されるように「/etc/inittab 」に登録するといいでしょう。inittabへの登録方法は、別記事でご紹介します。

Windowsでタイムサーバー(NTPサーバー)をたてる手順

Windowsでタイムサーバー(NTPサーバー)をたてる手順は、こちらの記事を参考にしてください。

>>Windowsでタイムサーバーをたてる手順