AIXをタイムサーバー(NTPサーバー)と同期させる方法
病院や企業の基幹システムなどは、ウィルスの脅威からデータを守るためインターネットに接続されていない閉ざされた社内LAN(ローカルエリアネットワーク)にあるものです。
そのようなインターネットに接続されていないサーバーの時刻を合わせたいときなどは、別にタイムサーバーをたて、そのサーバーと接続して時刻を合わせる方法があります。
この記事では、AIXを別途たてたタイムサーバー(NTPサーバー)と接続する方法をご紹介します。
AIXをタイムサーバーと接続させるためには、xntpd デーモンを起動する必要があります。
xntpd デーモンを起動させるためには、接続するタイムサーバーの情報をコンフィグファイルに記述しておく必要があります。
コンフィグファイルの設定
(1)xntpd デーモンのコンフィグファイル
/etc/ntp.conf
(2)コンフィグファイルに下記の1行を追加する
server 192.168.1.16(タイムサーバーのIPアドレス) minpoll 6 maxpoll 10
server:
同期時刻合わせをするタイムサーバーのIPアドレス
minpoll / maxpoll :
時刻同期合わせをタイムサーバーに問い合わせする間隔。
ビット数で指定する。最小値は4(16秒)。
デフォルトはminpollが6(64秒)でmaxpollが10(1024秒)。
xntpd デーモンを起動する
次にxntpd デーモンを起動するためには、以下のように入力します。
startsrc -s xntpd
xntpd デーモンを停止するには、下記のように入力します。
stopsrc -s xntpd
タイムサーバーとの接続状況を確認する方法
xntpdデーモンが起動しているかどうかはPSコマンドで確認できますが、タイムサーバーとの接続状況は以下のコマンドを入力します。
ntpq -p
外部NTPサーバが192.168.1.16 の場合、IPアドレスの左側に“*”が表示されていればOKです。
remote |
refid |
st |
t |
when |
poll |
reach |
delay |
offset |
disp |
27.127.1.0 |
127.127.1.0 |
9 |
l |
10 |
64 |
77 |
0.00 |
0.000 |
385.01 |
SYSLOGでの確認
もしSYSLOGデーモンを起動していれば、実際にAIXの時刻が調整されたときは、SYSLOGに時刻を調整した旨の情報が書き込まれます。SYSLOGはさまざまなログを収集できるので、起動しておくとシステムの重大エラーやワーニングが発生したことを検知できるのでおすすめです。
おまけ
xntpd デーモンが自動的に起動されるようにする
AIXを再起動した時に、xntpd デーモンが自動的に起動されるように「/etc/inittab 」に登録するといいでしょう。inittabへの登録方法は、別記事でご紹介します。
Windowsでタイムサーバー(NTPサーバー)をたてる手順
Windowsでタイムサーバー(NTPサーバー)をたてる手順は、こちらの記事を参考にしてください。