tarコマンドの使い方あれこれ

2020年3月14日

tarコマンドは、AIXで作成したプログラムや環境をディレクトリーの階層ごとそのまま吸い上げて一つのファイルに固めることができます。

イメージはZIPファイルを作成することに似ていますが、別サーバーに移行する時や開発環境で作成したプログラムを本番環境にリリースするときなどに使えてとっても便利なコマンドです。

このページでは、そのtarコマンドの使い方をご説明いたします。

<目次>

tarファイルを作成するとき

tar  -cvf  <tarファイル名>  <吸い上げたいファイルまたはディレクトリー>

<コマンド例>

tar   -cvf   aaa.tar   *.ksh   *.dat  *.csv  *.h

吸い上げたいファイルは上の例のように複数指定することができます。
またディレクトリを指定した場合は、そのディレクトリ配下すべてのファイルを階層をくずすことなく吸い上げることができます。

作成したtarファイルに別ファイルを追加するとき

tar   -rvf   aaa.tar   *.inc

tarファイルの中を確認するとき

tar   -tvf   tarファイル

画面にtarファイルの内容が表示されます。

tarファイルを解凍するとき

tar  -xvf   tarファイル

tarファイルを作成するときの注意事項

相対パスでファイルを吸い上げた時は、現在のディレクトリーの下に吸い上げた階層と同じ階層構造で展開されます。

もし絶対パス(※1)で吸い上げた時は、どこにtarファイルをおいても、絶対パスでファイルが展開(作成)されます。

もし既存に同じファイル名があった場合は、上書きされます。
またtarファイルに含まれていないファイルは、そのまま消されることはありません。

※1:絶対パスとは、ルート(最上位の階層)からの階層を言います。